1日に必要な野菜の摂取量|健康的な食生活の基本情報

突然ですが、1日に必要とされる野菜の摂取量をご存知ですか?
本記事では以下の2つのデータから見えてくる健康との関連性をご紹介していきます。

  • 野菜の目標摂取量
  • 野菜の平均摂取量

健康を意識し、食生活の改善を考えている方にぜひとも読んでいただきたい情報です!
皆さんの食生活の改善に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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野菜の目標摂取量

厚生労働省が策定した「健康日本21」をもとにお話をさせていただきます。
成人1日の目標野菜摂取量は350g以上。そのうち、緑黄色野菜は120g以上食べることを推奨しています。

この350gという数値が肝心!
実際に我々が食べている1日の野菜の量と比較して、どの程度の過不足があるか分かる人は少ないと思います。

目標摂取量が判明したところで次のステップへ。
それでは我々の平均野菜摂取量はいかがなものか?
順を追ってご案内していきます。

実はこんなに野菜が足りていなかった!世代別でみる野菜の摂取量

厚生労働省が15,000人の一般家庭を対象に行った世代別調査より。
60代の人が平均して1日320.3gの野菜を食べており、世代別にみると最も野菜を摂取している世代となっています。しかし、厚生労働省が推奨している350gには、この世代の方々でさえ達していません。

なお、20代の1日あたりの平均野菜摂取量は232.6g。
30代は248.8gという結果に。
実はカロリー消費量の多いこの世代は400g(緑黄色野菜は140g)の野菜摂取が望ましいとされています。

野菜摂取量がかなり不足していることが分かりますね。
では、若い世代を中心に野菜の摂取量が少ない理由を推測していきましょう。

原因が分かれば食生活の改善に繋げられるかもしれませんね!

若い世代を中心に進む、食の欧米化

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食の欧米化が進み、若い世代で脂質の摂り過ぎが指摘されています。
その結果カロリー過多となり、さまざまな生活習慣病の予備軍を増やす要因となっています。

カロリー過多により、消費されなかったエネルギーが脂肪として体内に蓄積されます。これが肥満へと繋がる要因となるのです。

エネルギーの代謝には三大栄養素を補うビタミンミネラルの摂取が不可欠です。若い世代は野菜の摂取不足により、このビタミンミネラルが不足していることも影響し、エネルギーの代謝も効率的に行えない状況に陥っている可能性があるのです。

野菜の摂取量:都道府県別TOP3

さて、野菜の摂取量を都道府県別にみた場合はどうでしょう。
20歳以上を対象とした男女別の結果は以下の通りです。

  • 男性:297.0g(全国平均)
  • 女性:280.2g(全国平均)
男性 女性
1位
長野県:379.4g
長野県:364.8g
2位
島根県:358.3g
島根県:323.4g
3位
新潟県:333.1g
東京都:312.1g

※「平成24年国民健康・栄養調査報告」より

長野県の1日の野菜の摂取量が最も多い結果に。
男女ともに厚生労働省が推奨する1日あたりの野菜摂取量を越えています。

野菜の摂取量だけじゃない!平均寿命が長い長寿県

長野県は平均寿命も日本一の都道府県。
平均寿命が長い都道府県3県と全国平均の結果は以下の通りです。

  • 男性:79.59歳(全国平均)
  • 女性:86.35歳(全国平均)
男性 女性
1位
長野県:80.88歳
長野県:87.18歳
2位
滋賀県:80.58歳
島根県:87.07歳
3位
福井県:80.47歳
沖縄県:87.02歳

※「平成22年都道府県別生命表の概況 」より

平均寿命の最も高い県と最も低い県との差は・・・
何とその差は、男性が3.60年、女性が1.84年。

野菜をたくさん食べるのは健康な体作りにおいて重要なこと。
長野県の歴史や食文化をたどっていくと長寿のヒントがありましたのでご案内していきます。

なぜ、長野県での野菜摂取量が高いの?

なぜ、長野県民は野菜を多く食べるのでしょうか?
古くからの食文化など、いろんな要因があると思います。

私は長野で獲れる野菜自体にその理由が隠されていると考えています。

長野県の農地の約80%が標高500m以上に存在し、高地がもたらす昼夜の寒暖差がうま味と甘みを凝縮させる土壌となっています。

また、北アルプス、中央アルプス、南アルプスなどの標高が高い山々の雪解け水からなるミネラル豊富な水源で育った野菜は栄養満点。

野菜がおいしければ摂取量も比例して増えるのは当然ですよね。

健康への意識が長野を変えた!長野県が長寿県となった理由

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まず、野菜摂取量が多いこともあり、健康的な体作りのベースが長野県民には備わっていた。
そして、健康への意識改革が大きく寿命に影響したといわれています。

雪国ならではの特徴ともいえますが、冬場の保存食として漬物などを多く食べる傾向が長野県民にはあります。実は長野は塩分摂取量も多い県なのです。

塩分摂取量が多いことで、1960年前後の死亡要因の大部分が脳卒中という結果に。
このままではまずいということで、塩分摂取量を減らす以下の減塩運動を県が策定し力を入れたのです。

  • 塩分過剰摂取による健康被害の情報公開
  • 県民への減塩指導

こういった県の地道な活動が効果的でした。
長い年月をかけて県民の意識改革を進めてきたことが、長寿県となった大きな要因ともいわれています。

まとめ

食生活と健康はとても密接な関係にあります。
病気は遺伝的な要素もあり、意識したところで回避することが難しい一面があります。

一方、親から子へ引き継がれる食生活も病気との因果関係があるといわれています。
健康を意識するのであれば、食生活の改善から始めてみるのはいかがでしょうか?

ただし、長年慣れ浸しんだ食生活を急に変化させても長続きしないと思います。
まずは、野菜を楽しんでたくさん食べられる環境を見出すことが重要です。
何事も楽しまなければ長続きしないからです。

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食の安全が見直されている今だからこそ、とことんこだわって野菜を選んでみてはいかがでしょうか。

きっと毎日の食卓がより一層楽しくなると思います。
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